車検ってなあに?
自動車検査登録制度(じどうしゃけんさとうろくせいど)通称『車検』
車検とは、車が現状において、外観、安全防止面や公害面で問題がないかをチェックする検査です。
今後安心して使用していただく為や、車のトラブルを予防する為に行われます。
車検は、車検満了日の一か月前から受けることができます。
(※離島は例外有り)
車検の満了日は車検証の左下あたりに記載されています。
車検が切れた場合でも、車検を受ければ公道を走れるようになります。
日本の法律では道路を走る車は2年に1回(新車時初回は3年に1回)車検を受けることが義務付けられています
車検を受けなければ厳しい罰則があります。
車検が義務化されることによって、狭い日本の道路事情で安全に通行機能が円滑に動くことができるのです。
もし…日本に車検制度がなければどうなるでしょう。きっと、整備不良車や故障してしまう車が続発し、悲惨な事故が多発することでしょう。
また、車検制度の中には、自動車の点検整備のほかに、自賠責保険(強制保険)の加入義務があり、被害に遭った人が充分な補償を受けられないといった悲惨の事態もさけられることになり、運転するものとしての責任義務を果たす役割をするのが車検制度、自賠責保険加入義務制度となっています。
時々「車検を受けているから次の車検まで安心だ。」と思っている方がいらっしゃいますが、これは間違いです。
なぜなら車検では、車検時点で法律で定められた「保安基準」に適合しているかどうかを検査するだけですので、次の車検までの安全性を保障している訳ではないのです。
ですので車検に合格したからといって、次の車検まで何もしなくていいというわけではなく、常に車検に合格できるようなコンディションの良い状態にするために、定期的に点検・整備を行う必要があるのです。
車検費用は「法定費用」と「基本整備料金」に分けられます。
このうち、対象車両にとって変わってくるのが法定費用で車検ごとに収める自動車重量税は文字通り対象車両の重量で税額が定められています。
検査印紙は一律¥1.100
エコカー減税が適用される車種は2回目の継続車検でも自動車重量税は50%免除の場合があり、逆に6回目の継続車検となる13年経過以上の車種は税額が上がります。
車検の際は自動車重量税の税額を確認してください。
<自賠責保険>
自賠責保険に加入出来る期間は「車の種類」によって決まっています。自家用乗用車(検査対象軽自動車も同様)の場合は、1ヶ月?37ヶ月の範囲内で1ヶ月単位での加入が可能です。
<車検の歴史>
日本の車検制度は元々、タクシーやバスなどの安全性を確保するために、1930年(昭和5年)に開始。
日本社会が徐々に発展し、一般市民でも車を所有できるようになり、そこで一般の車の安全性を確保するために、戦後の1951年(昭和26年)に現在にも通じる「車検制度(道路運送車両法)」が定められ、車検が義務化されました。
さらに車の所有台数が増え、自動車事故が増えたことにより被害者救済のために、1955年(昭和30年)に「自動車賠償保障法」が定められ、自賠責保険加入が義務づけられました。
それまで軽自動車には車検制度がありませんでしたが、1973年(昭和48年) に、軽自動車の車検が義務化されました。
そして2002年(平成14年)には環境への配慮から「自動車リサイクル法」が制定され、車検時にリサイクル領収書が必要になりました。日本の車検制度は、日本社会の発展と車の所有台数、環境の変化により、少しずつ変わってきています。
<車検で確認する点>
【第1ブロック・チェックポイント】
・同一性の確認:車台番号や型式、車体の形状などから車検証と申請書類の内容に相違がないか確認します。
・外観検査:保安装置(クラクションなど)、灯火器類(ウインカーなど)、走行装置(タイヤなど)、乗車装置(シートベルトなど)に異常がないかを確認します。
【第2ブロック・チェックポイント】
・サイドスリップ検査:直進状態でのタイヤの横滑りを検査
・ブレーキ検査:前後輪、サイドブレーキがきちんと効くかの確認
・スピードメータ検査:速度計誤差の測定が基準内か、タイヤのぶれがないかを検査
・ヘッドライト検査:照射光度・向きが基準を満たしているかを検査
【第3ブロック・チェックポイント】
・排気ガス検査:排気ガス中の一酸化炭素・炭化水素などが基準内にあるかの検査
【第4ブロック・チェックポイント】
・下廻り検査:車両下部より各装置に異常がないかの検査官による目視確認(ピット方式)
【第5ブロック・チェックポイント】
・総合判定:書類審査と検査結果による総合判定
【第6ブロック・チェックポイント】
・その他の検査:排気音や寸法などの検査
以上の検査基準に満たした車(車検)に通った車に新しい車検証の交付がなされ、完成検査の後書類作成後、陸軍事務所での登録を済ませて
公道を走ることが認められます。
これらの検査に1つでも不合格項目があると、整備の上で再検査となります。
ラシーマは車検整備業において35年の実績およそ150,000台の車検整備を行ってきました。
これからも、お客様が大切なお車を安心して乗っていただけるよう一台一台丁寧に向き合って、迅速に対応していきます。